独身でマンションリノベーションをする場合の床面積ってどれくらい必要でしょうか?

最近は男性、女性問わず独身の方がリノベーションを考えるケースも増えているようです。私たちの会社でも男女問わずリノベーションをさせて頂きました。

マンションって戸建てよりも比較的床面積が小さいので、独身の方やDINKSの方にはより向いているのかもしれませんね。

一人暮らしの場合、床面積が小さくても成り立つような気がしますが、では具体的にどれくらいの面積が必要なんでしょう?

賃貸アパートなどで一人暮らしという場合であれば、多くの方は一時的な住居としていますからそれほど大きい物件はありません。1Kだと20㎡くらいといった感じです。

賃貸の場合、最低限の機能だけがあれば良いというつくり方と言えます。

でも人生の大半を暮らす、あるいは一生そこで暮らすとなると、この大きさはかなり厳しい・・・。住まいは「ただ住める」ということではなく、心身が心地よく過ごせて暮らしやすい環境であることが大切だと思います。

そういう意味で考えると、やはりある程度ゆったりとした空間は欲しいところです。できれば50㎡は欲しい。ただ、それなりに小さいです。

この場合、寝室スペースの取り方にもよりますが、LDKの大きさがかなり小さめになります。その大きさがアリかナシかは暮らす人の感覚とか考え方にもよるのでなんとも難しいところですね。

私たちの経験を踏まえた感覚的なもので言えば、できれば60㎡位は欲しいと考えます。これくらいあると比較的ゆったりした感じになります。

約61㎡のマンション。LDK部分の面積は約26㎡位になります。これくらいあると居心地がいいです。

上の写真は昭和区八事のリノベーション事例。こちらの住まいは約61㎡で3人で暮らす住まいですが、快適で居心地のいい住まいになっています。

この住まいでは寝室をコンパクトで効率的に使える工夫がしてあるので3人で心地よく暮らせる住まいになっています。少なくとも50㎡は欲しいとしたのはこの事例でLDKの大きさや全体のスケール感を知ったからでもあるんです。

これは非常に感覚的な意見ですが、一人で暮らすとしても、LDKの大きさってある程度のボリュームがあった方がいいと思います。小さいよりも大きい方がイイという単純なことではなくて、気持ち的に落ち着いて過ごせるからです。

この辺のスケール感は実際に体感しないとわかりにくい部分かもしれませんね。なお、より大きい住まいが必要なのか、反対に小さい住まいでよいのかどうかは住む人の状況などで変わってきます。

例えば在宅で仕事をしているなら仕事部屋が必要となりますし、ご親族の方や友人等が泊まりに来ることを考慮しておきたい場合は予備室として使えるスペースが必要でしょう。

また、衣類がたくさんある、本がたくさんある、趣味のものを飾ったり作業する、といったことがあれば、その分大きさが必要になりますが、モノは少ないのでできるだけスッキリ暮らしたいという場合は50㎡以下でも大丈夫な方もいます。

大事なことは自分の暮らし方をまずはしっかりと把握すること。そして将来的な使い方を含めてどういう大きさが必要なのかを考慮しておくことだと思います。

大きくなればより余裕を持った空間ができるので快適性や居心地の良さは高まりますが、その分中古マンションの購入費とマンションリノベーション費用が増えますからこのあたりは無理のない予算の範囲で設定をすることが大事ですね。