蛍光色と電球色で変わる室内の雰囲気
設計の仲田です。低炭素住宅の申請のために外皮計算をしながら夜の事務所でパソコンをカタカタ打ち込んでます。照明をじっと見ながら、もっと照明の数を減らそうかなぁ・・・とちょっと思考が脱線しています・・・。
ところで(ちょっと強引)、照明って明るさをどう考えるかは、意外と難しいんですよね。ただ明るくするのはまあ、簡単なんですけども、でも、明るくすることが正解、というわけではないんですよね。
明るければOK!という考え方がダメではないんですけども、明るさを抑えた暮らしって、なかなか雰囲気がいいというか、落ち着くというか、塗り壁の仕上げが際立ってくるというか、とにかく、なんだかいい感じになるんですね。
ちょっと説明する言語能力が乏しいので(哀)、照明の違いによってどう変わるのか、下の写真をご覧ください。
実はうちの事務所の照明は、つまみを調整することで明るさと「色」が変化する仕様です。打合せの際には照明の色の違いを確認してもらったり、明るさの度合いを感じてもらえるようにと、そういう照明にしておいたんですが、ずいぶんと印象が違いますよね。
白っぽいのが蛍光灯タイプで、事務所の照明ってまあ、ほとんどこんな感じです。で、次のオレンジっぽいのが電球色と言われる照明の雰囲気。ずいぶんと変わりますね。
電球色の色はちょっと暗く感じるんですけど、慣れてくると蛍光灯的な明るさが妙に不自然で、なんとなく冷たさを感じてくるんですね。なんか明るいのに妙に孤独感を助長するというのでしょうか。まあ、これはもちろん、個人差もあるので一概には言えないんですけど、ただ、明るくするのが当たり前と考えるのではなくて、心地よく過ごせる「暗さ」はどういう明るさなのか?を考えてみるのも面白いんですよね。
今まで意識しなかったスタンスで明かるさのことを考えてみると、意外と魅力的な空間と出会えるかもしれません。
実は写真で色の違いは明確にわかりますが、実際に体感するとその明るさ、暗さ、雰囲気は全然違う印象になると思います。お近くにお越しの際は一度夜の事務所を体感しに来てくださいね~。