豊明マンションリノベーション完成見学会のレポートです!
設計の仲田です。先日開催した豊明市のマンションリノベーション完成見学会。いつもおんなじレポートですが、今回も大好評のうちに終了しました!おおよそ16組ほど。同じマンションに住んでいる方も数組ご来場されて、「全く違う~!」「こんな風なことができるんだ!!」と多くの驚きの声をいただきました。やはり同じような間取りで暮らしているとその違いを強く感じて頂けるので非常にびっくりするんでしょうねぇ。この時ばかりはちょっと鼻が高くなります(笑)。
真夏の見学会ですから、汗だくを覚悟していましたが、今回、オーナーさんがご入居前にエアコン設置をしてくれてましたので、とても快適な見学会となりました~!Nさん、ありがとうございます~~。
今回の住まいはよくある南北に長いタイプ。間口6mで約70㎡、築20年ほどのマンションです。元のマンションの間取りは下のとおり。3LDKとなっていますが、どのスペースもかなり閉鎖的。収納スペースも非常に少なく、使いにくさ抜群ですね・・・。
新しい計画ではトイレと浴室以外のすべてのスペースに行き止まりがない回遊できる動線としました。玄関ホールからは3つのルートでリビング空間へとつながります。
それぞれのスペースをうまくつなげることで廊下の機能をもたせつつ、引き戸を使えば独立性も出てきます。ただ南北に長いためどうしても奥へと移動する通路が必要となるのですが、通路に面して収納を設けることで、形としては収納の中を通って移動するような空間となり、非常に無駄の少ない住まいに変わりました。
・・・これ、毎度のことですが、言葉での説明ではほぼ伝わらないですよね。写真でみてもなかなか空間のつながりの把握は難しいんですけども、以下完成写真をいくつかご覧ください。まずは玄関ホールからの写真。正面奥がリビングへとつながる主動線。右手は木の板壁に見えますが、実は7枚の収納扉となっています。左からは脱衣室、洗面スペースを抜けてキッチンへとつながります。
次はリビングからDKを見た写真。天井に杉を張るとマンションに見えなくなります。木の家みたいな心地よい空間になりますね。キッチン前にある低い収納棚は高さが1.2mほどなので、キッチンからリビングを見た時に、とても広がりを感じることができます。
キッチンからは洗面、脱衣へとつながりますが、こういう間取りをリノベーションで行う場合は配管位置などの制約もあって簡単ではないんですが、今回は段差もなく、うまく計画することができました。トイレの位置を変更したのがポイントになるんですけども、この辺は設計のチカラによるところが大きいと自慢しておきます(笑)。
ということで、ちょっとだけですが、なんとなく「テイスト」を感じてもらえたでしょうか???
最後におまけのご報告。設置したエアコンの容量は14畳クラスのエアコン1台だけですが、これだけで、家の中はほぼ温度差がありません!この暑さの中、14畳クラス1台でここまで温度差が小さくて快適になるのを実際に体感できたのはよかったです。
これは既存のサッシに内窓とハニカムスクリーンを設けたことが大きいのですが、それに加えて家の中が一つの部屋のようにつながっている間取りにすることも大事ですね。温度差が小さくなり、エアコンの「効き」もずいぶんと良くなるんですよね。マンションって中古に限らず、新築でも北側は個室となっていて、基本的に出入り口はドアなので、家の中はあまりつながっていませんから、リノベーションをするのであれば見た目以外にも目に見えない気温と風通しもうまく計画したいところです。
ダイニングテーブルは事務所の打合せ机もつくってくれた静岡の「すまうと」さん製作。今回は「ちょうちょ」もはいっていないきれいな山桜。きれいすぎると残念・・・と思う人もいるらしい(笑)。すごく上品な感じでいいテーブルです。
ということで、とても素敵な木のマンションとなりました!!