会社の安心感って何だろう?
今年に入ってから、なぜかお問合せが増えています。年末から数えると10件以上。この数字が多いか少ないかは広告宣伝費の掛け方によっても違うと思いますので単純には言えませんが、たぶん、私たちの規模の会社だとちょっとびっくりな件数だったりします。
というのも私たちが主に提供している住まいは一戸建てではなくてマンションリノベーションという住まいづくりで、まだまだこの地域では主流とは言い難いからなんです。
実際、名古屋市の新築一戸建ては、ここ数年の平均でみるとだいたい年間に22,000~23,000棟建てられていますが、中古マンションの場合、年間の売買件数はだいたい4,000件ほど。
しかも中古マンションを購入してスケルトンにしてリノベーションをする方はさらに少なくなり、名古屋の場合、割合的には10%いるかどうか、という感じだと思います。となると1年間で400件くらい。
仮に、ですが、このペースでお問合せが来るとしたら年間120件!になります。ということはリノベーションを考えている方のうち、30%の方が私たちの会社に興味をもっていただいているということになる!!
な、なんかすごい会社になってますね。まあ、これはコンスタントに毎月10件のお問合せが一年間続いたとしてのお話ですし、こういう問い合わせはばらつきがありますし、エリア外の方からの問い合わせもあったりするので、数字を使ったマジックですね。みなさん、こういう手法で騙されないようにしてくださいね(苦笑)!!
30%の方が問合せに来るかどうかはさておき、私たちのリノベーションは、一戸建てと比較すれば需要自体が少ないわけです。なので、1か月ほどで10件以上も問い合わせがくる、しかも、私たちのような小さな会社であれば、かなりの件数だということはあながち間違っていないのです。
中古マンションの売買件数も増えてきているので、少しずつ需要が増えてきているのかもしれません。いい傾向だと思います。しかし、みなさん、よく私たちのサイトにたどり着くなぁ、とちょっと感心してしまいます。いや、ありがたいことなんですけどね(笑)。
で、ふと、「こういう小さな会社に対して皆さんは不安はないのだろうか?」と思いました。
正直な所、私たちとしてはマンションリノベーションについての知識と経験、そして最終的に出来上がる住まいの性能の高さや住み心地の良さは、名古屋地域ではどの会社にも負けないレベルにある、と自負しています。・・・ただまあ、何をもって勝ちなのかはよくわからないですし、比較するものでもないのですが、そういう強い思いをもって家づくりをしているということです。
実際につくりあげる住まいの品質にはいささかの不安もないのですが、まだまだ若い会社でもあるし、会社の規模も小さいので、そういう点で「なんとなく」不安になる人もいるかもしれない・・・と思ったのです。
会社の歴史としては若いのですが、私たちの会社は名古屋市北区で木造の注文住宅をつくっている仲建設という工務店の子会社でもあります。木造の一戸建てとは違った住まいを提供するために、そこでのノウハウを生かして、「木のマンション」という住まいで心地のいい暮らしを提供するために別会社として立ち上げました。
そういう意味では会社の歴史自体は浅いのですが、建築に関わる技術的な知識と経験はリフォームだけしか行わない会社とは全然違うレベルで持っています。
なので積極的に宣伝はしてませんが、木造の新築工事はもちろん、木造一戸建ての大規模なリノベーションも問題なく設計施工する能力もあったりします。まあ、戸建てのリノベーションはいろいろな難点もあって、お勧めしにくい面があるのですが、その話はまたの機会に。
また会社の財務内容としては適切な健全経営をしていて、ちゃんと黒字経営となってます。この間、帝国データバンクさんからも調査が来たので、調べると財務内容も分かると思います。
将来的には社員数を増やしてもう少しだけ規模を大きくする計画をしていますが、過剰に大きくするつもりはなく、地道にマンションリノベーションという家づくりを多くの方によりよい形で提供できる体制にしていくという考えでいます。
なお私たちの会社の事務所は古いビルの4階にありまして、お世辞にも格好がいい事務所ビルではありません(ちなみに親会社の仲建設が所有しているビルです)。
そういう古い雰囲気を見ると正直、野暮ったいといいますか、悪い言い方をすれば「ボロい」わけですので、決していい印象ではなく、不安になるような気がします(汗)。
でも、事務所がきれいなビルの中にあって、一等地で、豪華な雰囲気の中にあれば、なんとなくしっかりしてる感がでますけど、そういういい場所はそれなりのお金がかかります。そうなると経費がたくさん必要になります。そういう経費は目には見えにくい形で工事費などに上乗せされます。
これはいいとか悪いということではなくて、そういう体制である、ということです。そういう意味で考えると、私たちの会社の環境は、経費を適切に削減できているわけですから決して悪いわけではないんですけどね(ものは言いようともいいます)。経費を抑えればその分、質のいいモノを適切な価格でご提示しやすい環境にあるわけなので。
ただそうは言っても、みすぼらしいだけなのも知恵がないので、その分、事務所の中は木の雰囲気や心地の良さを感じられるつくりにしています。外観の雰囲気からはあまり想像できない感じ。これはご来場の際のお楽しみにしていただければ。
ある意味、私たちが提供している中古マンションリノベーションを自分たちの事務所で実践しているといえなくもない(ちょっと強引かな?)。
まあ、会社に対しての不安って「倒産しないこと」「ちゃんとした住まいをつくれること」の大きく二つだと思うんですが、どんな会社であっても倒産しないとは言い切れませんし、大きな会社であればあるほど、経営内容は複雑で、景気の動向を強く受けます。言わば「燃費が悪い(経費がかかる)」面があります。小さい場合は反対に「燃費が良い(経費が少ない)」面があるといえます。
こうしていろいろ考えてみると安心感って、なんだか得体の知れない言葉だなぁ、と思います。
会社規模がどうであれ、建築は設計をする人、現場を管理する人によってその質が大きく左右されますから、個人的には関わる人の能力が肝心だなぁ、と強く思いますけどね。
マンションリノベーションの設計施工の中身に関して精通しているスタッフがいるかどうか?リノベーション計画自体が優れていることはもちろんですが、その他にも、
・リノベーションを踏まえた中古物件の評価ができる
・不動産屋さんとも円滑にやりとりしてフォローができる
・工事中の入居者の方への気配り
・現場での対応力
・・・などなど実に幅広いんですね。このような総合力において、私たちの会社はかなりの力があると自負してます。なんだか、自分自身のハードルをかなり上げてしまった感がありますが、安心できるかどうかは是非、事務所でお話をする中で判断して頂けたらと思います!