10/13完成見学会のイベントレポートです!
先日開催した「個室を抜ける風が気持ちのいいマンションリノベーション完成見学会」も好評のうちに無事終了しました。
ここでちょっとだけ、お詫びをしなければならないことが。
ありがたいことに、9月・・・いや8月くらいからはいろいろな業務が重なったり、新しいご相談をいただいたりしまして、なかなかの忙しさとなってしまいました。
いつもなら何とかかんとかやり繰りできているのですが、今回は急遽職人さんが倒れてしまって(今はもう復活してます)いろいろな工程の調整が必要になったり、現場のフォローが必要になったりしたこともあって、事務作業があまりできず、見学会のご案内を満足にすることができませんでした・・・。
通常は見学会を開催する際には相談をいただいている方や資料請求を頂いた方にはメールにてご案内を送るんですが、それがあまりできなかったんですね。それでも参加申し込みをいただけたのでありがたかったのですが、「見たかった~」というお言葉をいただいた方もありましたので大変申し訳なかったです・・・。
そのかわりと言っては何ですが、リノベーション物件の雰囲気を少しだけお届けします。
まずは玄関。今回はかなり広くて大きく計画することができました。たっぷりな土間収納もあります。個人的にはこの土間のタイルが気に入っています。まだ新しい商品なんですが、15cm×60cmと長細い形。表面が一様な色ではなくて、感じのいいムラがあってとても味わい深いです。
玄関入ってから途中に現れるのが木の壁。これ「Jパネル」という杉の積層板材。厚みが36mmと分厚く、薄い壁として使うことでスペースを少しでも有効活用することができます。マンションでは壁厚が薄くできるのって結構重要なんですね。ちなみにこのスペースはウォークインクローゼット。かなりの収納量を確保できます。
廊下を抜けると小上がり畳が。将来、建具やロールスクリーンを付けられるようにカモイがついてます。意外とアクセントとしても面白いなぁ・・・。
ちなみに天井が凸凹してるのが梁というものなんですが、マンションリノベーションの場合この梁をどう扱うのかがなかなか難しいところ。ご要望とか大きさ、状況によって梁をうまく消したり、もしくは梁にとらわれ過ぎないようにしてより自由な空間を計画したり手法はいろいろです。今回は梁位置はあまり気にせず計画してます。
LD空間は天井が杉の木なので感じが優しい。左手奥のキッチンが消えていてよりすっきりとした感じです。通常よりも倍ぐらい幅が広い杉床は毎回使っているけれど、やっぱり足ざわりが気持ちいいなぁ。ちなみにこの床は厚みが3cmもあります。なんとなく厚いと足にも優しい気がします。
新築マンションや一戸建てによくある対面キッチンはこの写真のようなキッチンではなくて、ダイニングに対面するようなキッチンなんですが、収納や動線を考えると意外とつながりが悪くて使いにくくなります。
マンションの場合はこのような開いた対面キッチンにしたほうが確実に使いやすいし、動線もよくなりますね。
最後は子供室。可能な限りコンパクトにして必要最小限なボリュームで計画しました。作り付けのベッドの間には建具があってこれを仕切れば個室にできます。
完全な個室にするとどうしても風が抜けにくくなるので建具で調整できるようにしてます。
こちらの住まいは元々、南面にしかエアコンが設置できない計画になっています。そのため家の中に行き止まりが出来ないように、2つの動線を確保しつつ、風の抜けも考えて計画しています。
そうすると冷暖房した空気が淀みにくくなり、家の中を循環しやすくなるので、温度差も生じにくくなります。もちろん正しく断熱補強しておかないと効果は低くなります。
写真にはないんですが、押入下の通風戸を開けるとこの子供室を通って北へと風が抜けるようになっています。実際、見学会ではいい風が抜けていき、とても気持ちよかったですよ~。
まだまだ見せたりないのですが、なんとなく、雰囲気は感じていただけたかと思います。
風通しがいいからというだけではなくて、とにかく居心地がいいのが木のマンションリノベーション。例のごとく、見学いただく方の滞在時間は長くなりました(笑)。ある意味、そういう状況になるというのは言葉以上に褒めていただけている気がして、嬉しいんですけどね。
といったわけでドタバタしていたこの頃ですが、ようやく少しだけ落ち着いてきました。・・・といいつつ、今も工事中の現場はありますし、11月からはまた新たな物件が動き出すのでつかの間のひといきですが(;^_^A・・・
次回の見学会は12月の末頃か1月の初旬を予定していますので、今回見逃した方、是非、お越しくださいね~。
ではでは~。