今の住まいの照明は明るすぎるのかも!?
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
今週末はいよいよ、名古屋市昭和区八事のマンションリノベーション完成見学会です!今のところ、9組の方が見学予定です(1/10時点)!
ちなみに今回は写真のように、オーナーさんがとても感じのいい家具を購入してくれています。素敵な家具があると、住まいの魅力がかなりアップすることがわかりますね。実物はもっと感じがいいので見学会でじっくりと堪能してほしいところです。
さて、この住まいの照明の明るさなんですが、通常よりもかなり明るさを抑えた計画にしています。
電気がまだ満足に供給されていない時代には、夜はロウソクなどの火で明るさを得ていたわけですが、今回の住まいはそういう時代の明るさに通じる雰囲気がありますね。「居心地のいい暗さ」で過ごすことを目的にしています。
今の一般的な住まいって基本的には明るければいい、という感じが強い気がします。明るすぎると言ってもいいかもしれません。
もちろん、明るさの感じ方は人それぞれですから、明るいことが悪いということではないんです。
でも明るい空間をつくる、というのではなくて、「落ち着いて過ごせる暗さにする」という照明の考え方があってもいいのではないかなぁ、と思います。
実は年末にオーナーさんと一緒にその暗さを体感しました。たぶん、多くの方にとってはかなり暗い住まいなんですが(苦笑)、その暗さがものすごく居心地がよかったんです。
スタンドや置き型照明で住まいを照らす空間は、天井から照らす一般的な住まいとは全く違ってかなり異質な感じかもしれません。
でも、じっと過ごしていると(いい椅子があることも重要!)暗さに慣れてきます。というか、その暗さで十分に明るい、と感じるようになるんです。
で、思ったことが一つあります。それは時間がゆっくり流れるような感覚が生まれるということです。
暗い空間ではテキパキ動く、ということは適していません。必然的にいろいろな動きがとてもゆっくりになる。
そういう身体環境で過ごしていると本当に気持ちがリラックスできるんですよね。
もしかしたらそういう環境にいると感覚が少し鋭敏になるのかも。それで、本来、光を感じる感覚が、弱めの照明でも十分な明るさを感じるようになるのかもしれません。
実は今の照明って強すぎて、本当はそんなに明るくしない方が心身にとってはいいようにも思えます。天空の城ラピュタのポムじいさんのセリフを思い出します。「わしには強すぎる・・・」ってやつ(笑)。
まあ、ちょっと一般的ではないかもしれませんが、こういうやり方もあるということです。感じ方や好みが一番大事ですしね。
もしもそういう照明計画に興味がある方は夕方の時間帯16:00以降でお越しください。バイオエタノールを燃料にするエコスマートファイヤという暖炉の炎も楽しめます。
今回は照明の明るさという、家づくりの情報ではあまりクローズアップされにくい部分からのアプローチで説明をしました。こういう視点での見学会の楽しみ方も面白いと思います。
もちろん、照明の感じを楽しめなくても、木と自然素材を使ったマンションリノベーションの魅力をたっぷりと感じることができる住まいです。この機会に是非、お越しくださいね!
詳しくは「1月11日(土)12日(日)開催!暖炉があるマンションリノベーション完成見学会」からお申し込みください!