夏のマンションは暑いのか?
5月だというのに30℃を超える日が続くようです。明日5/25(土)は最高気温が33℃!でも朝晩は意外と涼しくて、17℃くらいとのこと。寒暖差が16℃ほどもあるという・・・。熱中症にお気をつけください!といいつつ、寝冷えしないように風邪にも注意してね!という訳のわからない状況です(汗)。
今年の夏は暑くなりそうな感じですが、さてさて実際にこのところの夏の気候ってそんなに暑いのでしょうか?ということで調べてみましたよ~。
「ブログで忙しいアピールしている割には暇なことしてるなぁ・・・ほんとに忙しいのか?」と思う方もいるかもしれませんね。いや、忙しいんですよ、ほんと。これには理由があります。
以前「名古屋の冬は寒い?ほんとに温暖化してるの??」というブログで気象庁の記録から最低気温を調べたことがあるのですが、実はその時には夏のデータもまとめておいたんです。で、暑くなったらブログに掲載しよう!と思っていて、準備だけはしておいたんです。で、ようやく本日、日の目を見ることになったというわけです(なかなかできる子です)!
冬と同様、1980~1988年と2010~2018年の間の7~9月の最高気温がどうなっているか?を調べました。まずは1980~1988年が下の表です。
35℃以上はオレンジ色にしてあります。で、次表が2010~2018年の場合。明らかにオレンジ色の量が違うなぁ・・・。見るからに暑そうな年代ですね・・・。
2010年は7~9月で35℃以上の合計が30日もある・・・。2013年だと26日。2018年は36日もあるし、なんか1か月間ずっと続いているような感じですね。すごいな・・・。
見た目にも違いはわかるんですが、具体的な日数で比較すると30年前よりも暑くなっていることは明白ですね。30℃以上は平均して2週間くらい増えていますし、35℃以上の日数がかなり増えていることがわかります。
昔は結構エアコンも我慢していた気がしますが、気候的にはまだ我慢でなんとかなった時代だったんですねぇ・・・。この表を見たら我慢で対処できる状況じゃないことがよくわかります。
ちなみにこれは名古屋の気候なのですが、多少の違いはあっても全国的にこういう傾向だと思います。こんな状況ではエアコンを使わないことには命の危機にもつながりかねません。特に高齢者の方や乳幼児にとっては大げさな話ではないと思いますね。なので我慢せずにエアコンで涼をとってください。
ここで、なんとなくなのですが、「エアコンを使うのって贅沢というか、ちょっと罪悪感みたいなものがある・・・」という方、いませんか?
確かに、エアコンという便利な機器を使って強制的に涼しくするのってめちゃくちゃエネルギーを使っている気がしますよね。でも年間で通してみると冷房に使うエネルギーって全然少ないんです。
それよりも暖房や給湯に使っているエネルギーの方が断然、多いんです。だからそんなに気にすることはないです。「いやでもなぁ・・・」という感じの方、うん、なんかもうわかります。理屈じゃないんですよね(苦笑)。
でもですね、実は多くの住まいって冷房のエネルギーをものすごく効率悪くつかっています。それは断熱性能が悪いからなんですね。イメージ的には穴がたくさん開いているバケツに水を入れつづけている感じといえばわかりやすでしょうか。入れても入れても絶え間なく水が漏れてしまう(エネルギーが無駄になる)状況なのです。
だからなんとなく使うことに抵抗がある方の感覚って正解というか、庶民的というか、いや、これ悪口ではなくて、私も同じ感覚があるんで気を悪くしないでくださいね(炎上対策のフォローはこのご時世では重要です・・・)!
でもそんな庶民派の私が、エアコンを使っても全然気にならない状況というのがあります。それが断熱性が高い住まいです(ようやく本題)。
とくにマンションリノベーションでは壁の断熱工事もして、窓にも内窓をつけるという工事をすると、ものすごく冷房の効きがよくなります(もちろんこれは暖房にも効きます)。
実際、70㎡のマンションで、小さなエアコン1台でだいたい家中の冷房ができました。これは夏の時期に実施した見学会で、見学しにきた方に感想を聞いて確認したので自信をもってお伝えできます。
先ほどのイメージで言えばほとんど穴のないバケツ、空いているとしてもとても小さな穴なので漏れることがあまり気にならないレベルなんですね。エアコンが無駄なく効いている状態。エネルギー的な無駄(ロス)が少ないので「もったいない」という気持ちがでてきません。
快適さはもちろんですが、電気代も安く済みます。断熱性能が高いということは、冷暖房にかかる基本的な電気代がずーっとコストダウンできる、という状況になります。このコストダウンのすごさについてはまた改めてお話ししたいところですね。
というわけで、庶民派の私がエアコンの使用に対して罪悪感がでてこない理由がお分かりいただけたでしょうか(笑)。
ちなみに、マンションの場合、最上階はより暑い住まいになります。天井部の断熱性能がものすごく「しょぼい」からなんですが、最上階に住んでいる方の話を聞くと夏は地獄だ!っていうくらいです。なので最上階の場合、天井の断熱はとくに必須です。
最上階でなくても断熱性能が弱いマンションでは夏は暑くなりがちだったりします。エアコンかけてもなかなか冷えなかったり。そういう意味では断熱補強をしていないノーマルなマンションって夏は過ごしにくい面があるかもしれませんね。見えない部分の断熱はしっかりしておきたいところです。
ということで新築時よりも性能がよくなるマンションリノベーションの完成現場見学会まであと2週間ほどとなりました。おかげさまで現在9組様のご参加をいただいております。ありがたや~です。
まだ受け付けは可能ですので興味のある方はこの機会にぜひお越しくださいね。断熱性能が高いことは今回は体感できないのですが、家の中に温度差が生じにくい理由がわかりますし、マンションでできることの魅力をたっぷり感じていただけますよ~!