玄関まわりを広く使えるように変えた事例集

マンションの玄関って基本的に狭いですよね。これはもう仕方がないところもありますが、せっかくリノベーションをするなら広く使えるようにしたいところ。実際には物件の状況によってどれくらいスペースが取れるのかは変わりますが、いくつか事例をご紹介します。

まずは玄関横のちょっとしたスペースをうまく活用した収納です。玄関入った右横の幅は70センチ程度ですが、凹凸をうまく生かして可動棚を設置していて、省スペースですが使いやすい形ですね。

実際の様子が下の写真。なお床はオーナーさんによるDIY。角材を敷き並べて隙間にアクセントで白い石を入れてます。センスと遊び心がありますね~。棚板は杉のはぎ板を使っています。

この家では付けてませんが、見せたくない場合は天井からロールスクリーンで目隠しします。建具で仕切ることもできますが、この辺は使い方や考え方で変わってきますね。

ちなみにその隣にあるのがコート掛スペース。ちょっとした小物なども置けます。玄関近くにあると便利かも。いるいらないは自分の使い方に合わせて検討しましょう。

次も同じように玄関横に収納がある事例ですが、床が上がっています。実は床の下には外部からの給水、給湯、ガスのそれぞれの配管が通っているので床が上がっています。

他のスペースとの兼ね合いも出てくるため形状は調整しながら計画。ちょっと細長い計画ですが、その分収納量をしっかり確保しています。なおこちらの玄関にはちょっとしたベンチを付けて座れるようにもなっています。

 

次の事例はちょっと変わっていて、細長い玄関土間収納スタイルとでもいう方法です。玄関タイル部分の奥行は90センチ程度でそれほど広くないのですが、横に広いと狭さを感じにくくなります。

もう一つのポイントは窓です。マンションの場合、ユニットバスが部屋の中にあるので窓は付かない場合が多いのですが、土間収納近くにユニットバスを設置することで、窓付きにすることが可能となります。

浴室内が明るくなる利点もありますが、南北に風を通すことができるのがいいところ。

床面積が大きいマンションの場合は玄関スペースにもともと余裕がありますから一戸建てのような感じで広くすることもできます。下はその好例。杉板の天井と壁の空間は帰ってくると嬉しくなってしまいます。

玄関収納は壁一面に設けてありますが、床から浮いているので軽やかな印象。間接照明も感じがいい・・・。玄関が二つある!?みたいに見えますが、これ、姿鏡が貼ってあるのでした。なお玄関横の細長い木は手すり。床から天井まであると手すり感がなくていいです。

以上、いろいろな玄関の事例をまとめてみました。マンションでもこんなにいろいろな玄関をつくることができます。

中古マンションの状況によってどういう方法で玄関スペースにゆとりを持たせるのか、どうやって使うのかは変わってきますが、使いやすい玄関は暮らしやすさを高めてくれます。

最後に、私たちのマンションリノベーションで共通の「玄関仕様」があります。それは入った瞬間に香る木の匂いです!木の匂いってなんでこんなにも癒されるんでしょうねぇ・・・。

<おまけ>

匂いと言えば靴の臭いが気になりますよね。大工さんからの情報なのですが、10円玉を靴底に入れておくとかなりの消臭効果があるんだそうです。消臭剤、芳香剤の前に、一度試してみるのもいいかも!?