中古マンション購入+リフォームの予算って300万円くらいなんだそうで・・・。

愛知県の中古マンションの年間の売買件数は4000件くらいと結構あるので、購入後にリフォームという選択をする方も多いと思います。

で、通常はリフォームにかける予算はだいたい300万円くらいなんだそうです。多くても500万円。

その場合は、ユニットバス、キッチン、トイレなどの設備機器を新しくして、クロス貼り替え、場合によっては床の貼り替えなどをして見た目をほぼ新築のような感じにすることができます。

リフォーム済み物件は見た目はきれいなんですが、快適さとは別なんですよね・・。

コストを抑えつつも住まいをきれいにして、住みやすい場所に暮らす方法のひとつだとは思います。でもちょっと残念だな、と思ってしまいます。

リフォームではマンションの欠点を解決することができないからなんですね(詳しくは「リフォームでは解決できないコト」を参照してください)。

見た目がきれいになればそれだけで嬉しくなってしまいますし、価格も抑えられるので満足度は高くなると思います。

でも10年もすれば(10年かからないかもですが)暮らしにくさへの不満とか、快適でないコトの不満といったことで悩みが出てくると思うんです。

実際、私たちがリノベーションしたマンションに住んでいる方から今の住まいへの不満として、

・結露で窓ガラスや窓枠がベタベタになる。

・収納が少なすぎる

・廊下が寒い(洗面所、トイレに行く時が寒い)

・北側の部屋が個室になっていて温度差ができるし、風通しも悪い

・キッチンスペースは電化製品、ごみ箱、食器棚などの置き方を考えるとスペースが少なく使いにくい

・LDはそんなに広くない

・玄関が狭い

といったことをよく聞くんです。

こういう暮らしにくさは住み始めてからでないと切実に実感できないんですよね・・・。仕方ないこととはいえ、どうしても見た目のきれいさを重視してしまう。

予算には限りもあるし、贅沢しなくても十分暮らせる。少しくらいの不満があっても十分我慢できる。そういう考え方もあるとは思うんです・・・。

で、それを否定するつもりはないんですが、やっぱり心地よく暮らせることって本当に大事です。健康に及ぼす影響も大きいですし、暮らしている人に与える影響も違ってきます。

例えばアレルギーが増えている一因の一つに、不健康な住宅環境があると思います(この話題はまた別の機会に)。

でも中古マンションリノベーションであれば、非常に高い快適性と暮らしやすい住まいを手に入れることができます。

コストはリフォームよりもかかりますが、それに見合うだけの気持ちのいい住まいになるんですね。

もちろん一戸建て住宅でも実現できるのですが、中古マンションリノベーションよりはコストはずいぶんかかってしまいます。

住む場所の利便性、住まいの快適性、コストバランス、といったことを考えると中古マンションリノベーションという家づくりってかなり魅力的。

あ、でも注意して欲しいのはなんちゃってリノベ―ションだけはして欲しくないですね。断熱のこととか、音のこととか、そういう欠点を解決しない工事はリノベーションとは言わないと思うんです。

またそのことを現場を管理する人と作業する大工さんがちゃんと理解して工事をしているかどうかも大事です。つまり最低限の知識と経験をもって、それを現場でも実践できている会社でリノベーションをして欲しいですね。

ちょっと話がずれてしまいました(いつものとおり、よく脱線します)!

安さを重視して模様替えをして見た目が新築同様になるというリフォームを選択することも一つの価値観ではあります。

でもその選択がマンションの欠点を理解していて、その上で、予算的にどうしてもできない、ということであれば仕方ないと思いますが、そうでなければ、リノベーションという全く快適性と暮らしやすさの次元が違う住まいづくりのことも一度は検討して欲しいなぁ、と思います。

冒頭の写真の案件がこんな住まいに変わるのがリノベーションの魅力です