豊田市梅坪 Y邸マンションリノベーション
2017年12月竣工
物件概要/南西角最上階/1990年築/100㎡
約100㎡とかなり大きい物件。最上階にあり3方が外部に面しています。住まいの形状が雁行しており通常のプランニングでは要望を満たせない状況でした。
そこで南東の個室を思い切ってなくしました。その代わりに設けたのがキッチンスペース。
ご家族の暮らしの中心が奥さまの家事のやりやすさと強くつながっていることもあり、ここにアイランド型でT型のキッチン計画として使いやすさや明るさ、居心地を一番いい環境にしています。
以前よりも玄関に近くなったこともあり、暗くて寒かった廊下は明るくなりましたし、LDK空間とつながっているため温度差も小さくなって暖かくなりました。
なお廊下面に収納を配したことで、スペースを有効に活用しつつ、見た目が木の壁のような板戸としたので、ただ歩くだけの廊下が、心地も、見た目もいいスペースになりました。
収納としての機能、通風の機能が加わっており、特殊な形状をしているこの住まいの快適性を高めてくれています。
小上がり畳スペースは、個室利用・室内干し・二つ目のリビング機能と用途に合わせて様々に使える多目的なスペースにもなっていますし、リビングとも一体的につながっているので開放感も高めてくれます。
断熱施工はしてあったものの、寒くて暑いという住まいだったため、壁と天井には断熱補強をしました。以前とは全く違う心地の良い環境になっています。

以前は対面式だったキッチンをT型動線のセパレートタイプに。狭かったキッチンが広く開放的に使えるように。

小上がり畳スペースは寝室使いと二つ目のリビング的な使い方にもなる。室内干しスペースも兼用している。

小上がり畳スペースの引き戸を閉じたところ。

リビングは既存のソファの設置もふまえてTVカウンターを設定。

以前個室だったスペースをキッチンとパントリースペースに。明るさも開放感も増し、部屋全体も暖かくなる。

造作キッチンコンロ部。キッチン右手は冷蔵庫スペース。

開放的な造作キッチンシンク部。セパレート型キッチンは住まう人の個性がでる。

キッチンコンロ部の背面はパントリーと洗面スペース。

パントリーから洗面スペースをみたところ。正面奥は脱衣室へとつながる。

脱衣室からみた洗面スペース。風も抜け、明るい。多目的に使うスロップシンクも。背面には可動棚収納。

廊下は収納を兼ねた板戸。木の壁のように見えるので廊下に楽しい雰囲気。収納兼用にすると通路以外の機能が出るので空間を効率的に使える。

玄関から廊下を通ってリビングをみたところ。通路が暗くならないように、左手の収納は低めに計画。

通路を反対から見たところ。左手は洋室の出入口がある。

玄関から見たところ。光が差し込んで暗かった通路も明るい。

玄関を開けると通風性がよいため網戸を設置。最上階で独立性の高いアプローチということもあって実現できた。